昨日は友人と、合唱団の演奏会へ行った。
昨春父が亡くなる少し前に、このPMS合唱団の第28回公演へ行き、その後は他の演奏会にも出かけていなかったから、約9か月ぶりだった。素直に、音楽を楽しめた。
父は音楽を、純粋に、かつ素晴らしい集中力で、聴く才能があった。…と思う。耳が良く、戸外の物音には誰よりずっと敏感で、亡くなる直前まで父のそれは衰えないようだった。私が出演した演奏会は、必ず楽しみに来てくれたし、時には両親と3枚チケットを取り、みなとみらいや、グリーンホールへ出かけたこともあった。
PMS合唱団第29回公演 フィリアホール
J.S.バッハ カンタータ第21番「この身は多くの憂いがあった」
F.メンデルスゾーン 「ああ神よ、天からご覧になって」
J.S.バッハ マニフィカトニ短調
昨日の演目の中では、華やかでまろやかな管楽器が入る「マニフィカト」が心に残った。だけどやっぱり、人の声の力って偉大だな、と改めて感じる。アルトソロのアリアが素敵だった。
市場では、朝6時15分から午後1時45分まで有線放送が入り、1時間ごとにチャンネルを変えて曲が流れている。12月は少年合唱団やJ-popのクリスマスソング。第九などの暮れらしい賑やかなアレンジ等。1月前半は筝曲、和太鼓、津軽民謡等を。そして現在は、お疲れ気味の胃を癒すかのように、スロウボサノバやJ-popジャズ、オールディーズ…。
ボサノバはうちでは夏の定番だったけど、特別冷たい市場の空気にも、とてもよく合う。今朝はそこに、今年のウィーンフィル、ニューイヤーコンサートのライブが加わった。
寒さの厳しい市場が、少しでも心地よい空間となるように…。